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テーマ「新潮文庫」の記事を新着順に表示しています。(2ページ目)

「空の怪物アグイー」大江健三郎著 おそろしげで圧倒的な迫力を持ちSFテイストも備えた難解な作品。と誤解してしまいそうなタイトルに反して、じつは、脈打つ文体に繊細さと叙情をにじませた、著者20代の若々しいイマジネーション豊かな短編集である。ってなことで前向きに評価 ... » more

「西の魔女が死んだ」梨木香歩著 純粋で清潔な光線に浄化されるような作品。めっちゃ簡単に言うと、登校拒否になった中一の女の子がしばらくのあいだ田舎の祖母と暮らす話だ。その生活は基本が自然の恵みを生かしたもので、さらに、祖母は超能力の一歩手前のような現象を起こ ... » more

「江戸川乱歩傑作選」江戸川乱歩著 乱歩といえば角川文庫から大量に発刊されていたエログロ長編群がまず目に付いた1970年代に、いちお格調らしきものを志向していた新潮文庫から、乱歩で一冊だけ刊行されていたのが、この比較的初期の短編集である。昭和の前半にぐちゃぐちゃの長編 ... » more

「ペスト」カミュ著/宮崎嶺雄訳 書かれた時期は第二次世界大戦のあとすぐ、設定は致死性の高い伝染病であるペストが流行し、ほかの町への感染を避けるために封鎖されてしまった町、そこを舞台に主人公の語り手である医師のほか、神父や新聞記者や犯罪者や有象無象の町の人たちが死を間近に見 ... » more
テーマ カミュ/宮崎嶺雄 新潮文庫

「黒猫・黄金虫」ポー著/佐々木直次郎訳 広く分類すればホラーまたは推理小説。ただし自己の内面に向う神経質な屈折が強い短編集。収められた五つの短編は、最後の“黄金虫”を除いて、ヒャーな出来事やヒエーな結末を描いたもので、共通してるのは、物語の語り手または当事者がまともな ... » more
テーマ 新潮文庫 ポー/佐々木直次郎

「桜の園・三人姉妹」チェーホフ著/神西清訳 今から100年ちょっと前にロシアで書かれた戯曲(=演劇の台本)で、日本文学でも100年前のものなんて古臭くてほとんど読めたもんじゃないのに、親しみの無いロシアの名作でしかも戯曲なんて、どうせ小難しくて価値観がズレてて変な文章で無理っぽいと思 ... » more

「老人と海」ヘミングウェイ著/福田恆存訳 苛酷な設定とシンプルなストーリーを使って、ハードボイルドの文脈で虚無と実存を骨太に追求した長編。みたいな感じで、なんの因果か本書で読書感想文を書かなければならない状況に追い込まれた方は、うまくでっちあげてください。長編といっ ... » more

「日本のアウトサイダー」河上徹太郎著 明治から昭和戦前にかけての文芸(とくに詩)と社会思想において、本流から外れた流れに居た作家と思想家を取り上げ、本書が著された昭和戦後民主主義最盛期の視点から振り返って、外伝として位置づける評論的な試みである。・・・・・・と、思う。 ... » more
テーマ 河上徹太郎 新潮文庫

「ノンちゃんの冒険」柴田翔著 解説が引用するやや批判的な言辞に拠れば、「たわいのない女の子がたわいのないことをしでかすと、中年のおじさまたちが寄ってたかってそれをできるだけむずかしく考えてしまう」作品である。あああ、解説に頼ってしまった。ストーリー:・田 ... » more
テーマ 柴田翔 新潮文庫

「銀河鉄道の夜」宮沢賢治著 ごめんなさい。すいません。申し訳ない。最初にとりあえず謝っておきます。それと、読書感想文のネタ探しでこの記事に来られた方には、役立つ記述は皆目ありません。たいして長い作品でもないのに、しかも名作であることは分かっても ... » more

「バーネット探偵社」モーリス・ルブラン著/堀口大學訳 ルパンIII世の祖父である怪盗ルパンの活躍を描いた短編集。“ルパン傑作集(VIII)”とサブタイトルが付してある通り、シリーズの第8作で、本格推理の長編を量産したあとの軽めの後期作品である。というようなことが、訳者あとがきに書いてあ ... » more
テーマ モーリス・ルブラン 新潮文庫

「砂の女」安部公房著 読むだけですっきりわかる不条理。↑マクラは前記事でとりあげた本の題名をモジりました。語り手である主人公は、教師のかたわら昆虫採集に熱中している、今で云うオタクぽいタイプの30代の男性である。砂丘状に盛り上がった砂浜に ... » more

「変身」カフカ著/高橋義孝訳 遅刻したときのよくある言い訳として、本書に由来する「起きたら毒虫になってまして」は、カミュの“異邦人”に由来する「太陽が黄色かったもんで」と並ぶ定番であろう。要するに、勤め人の男が毒虫になってえらいめに遭う話で、変身の理由なんてそん ... » more

屋根裏文庫 〜片付けられない本棚供花
供花 【『供花』町田康】新潮文庫供花。「くうげ」と読む。意味は「仏や死者に花を供えること。また、その花。きょうか。くげ」町田康さんの詩集だ。僕はこのブログの他に詩だけを載せたブログもやっているので、 ... » more
テーマ 新潮文庫

ラッシュライフ 【『ラッシュライフ』井坂幸太郎】新潮文庫「重力ピエロ」、「オーデュボンの祈り」に次いで読む、井坂作品三作目。絶対に面白いことははじめから分かっていた。人生いろいろ。井坂幸太郎は自身が創作した登 ... » more
テーマ 新潮文庫

「秘祭」石原慎太郎著 当時自民党所属衆議院議員&現東京都知事石原慎太郎による小説。言動とか信条にはまったく支持も共感もしないし、世代が違うから“太陽族”にも親しみはないけれど、この小説そのものは、土着的なものの恐ろしさを十全に表現した傑作だと思う。著者の ... » more

ボッコちゃん 【『ボッコちゃん』星 新一】新潮文庫星新一の比較的初期の頃の作品を集めた短編集。星さんはいいですね。アイデアがひらめく時、星さんは一体何をしてるのかすごく気になります。膨大な情報の海を泳いで常にアンテナをピリ ... » more

「玄笑地帯」筒井康隆著 完全にファン限定のエッセイ集。読者にサービスしようという意図が薄いうえ、構成に改行が一切無いため、とっつき悪く読みにくい。それもそのはず、本書は、1980年代に“筒井康隆全集(全20巻)”が刊行された際に、付属した月報に筒井さん ... » more

「飛ぶ夢をしばらく見ない」山田太一著 60代→40代→20代・・・と段階的に若返ってゆく女性と、40代中年男との恋愛小説。TVドラマの脚本を主戦場にしてきた著者ならではの練達の会話とストーリーテリングによって、荒唐無稽な設定を叙情的に読ませる手腕はさすがである。どんどん ... » more

「天上の青」(上・下)曽野綾子著 著者の曽野綾子氏と云えば、当記事筆者の乏しい知識では遠藤周作氏と並んで日本のクリスチャン作家の代表格で、マスコミで見かける言動から短絡的に持ってた先入観としては、書かれるものは真善美を追求した高邁な作品で、性向の淀んだ当記事筆者が読んだら、 ... » more

「キッドナップ・ツアー」角田光代著 小五の夏休み、主人公の女の子は、夫婦不和のため2ヶ月前に家を出た父に町から連れ出され、行く当ての無い旅に出る。最初のうち乗り気でなかった女の子だったが・・・・・・。甲斐性のない父と、思春期にさしかかった娘の、ちょっとエッチなアドベンチャ ... » more

新潮文庫の100冊「Yonda?」のしおり <しおりデータ:2009454>8月5日、神田神保町・書泉グランデで入手新潮文庫の100冊「Yonda」のしおり珍しい!新潮文庫のしおり。それも夏のフェア、"新潮文庫の100冊"のもの。もしかして初めての試みではない ... » more
テーマ 新潮文庫

消されかけたファイル 昭和・平成裏面史の光芒 Part2 【『消されかけたファイル昭和・平成裏面史の光芒 Part2』麻生幾】新潮文庫昭和・平成の重大事件を、ノンフィクションの物語仕立てで明かした本です。公には公開されなかった極秘資料を基に、事件に関わった当事者たちの苦難と葛藤 ... » more
テーマ 新潮文庫

「牛への道」宮沢章夫著 劇団「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」の創設メンバーであり劇作家である著者による、意外な題材を斜め視点で描き出すまったり系のエッセイ。て本のコシマキやカバー裏に印刷されてる売り文句か!(セルフつっこみ)しかもやる気ない感が横溢! ... » more
テーマ 宮沢章夫 新潮文庫

「極楽TV」景山民夫著 今は亡き、放送作家でありのちに小説家の著者(1998年に51歳で死去)が、放送作家時代にテレビについて批判的に書き連ねたエッセイ。構成としては、まず長ったらしい前書きで「テレビを消せ!」と反語的なテーマを振っておいて、次にメインのエ ... » more
テーマ 景山民夫 新潮文庫

「墨攻」酒見賢一著 “墨守”の語源である墨子をモチーフに、想像と理知で叙事を描出する一篇。文庫本150ページ弱、ほどほどのボリューム。ストーリーは、辺境の小城を守るために墨子教団の凄腕ひとりが派遣され、屈強な大軍相手に、素人同然の住民を組織して篭城中心 ... » more
テーマ 酒見賢一 新潮文庫

「留学」遠藤周作著 留学っておいしいの?いいえとっても辛いのよ。本書の収録作が書かれたのは昭和39年から40年で、西暦だと1965年頃だから、う〜んと、今(平成21年)からは40年以上前である。著者の遠藤氏自身の留学体験はさらに遡る昭和25年頃 ... » more

「絶対音感」最相葉月著 ノリノリだったり楽しかったり悲しかったり、と、もっとも論理にそぐわない感覚である"音感"に対して厳然たる"絶対"の組み合わせ「絶対音感」を追求したら文庫本400ページを越えました、な、重厚な一冊。「絶対音感」とはまた大層な響きである ... » more
テーマ 最相葉月 新潮文庫

東京スケッチブック 【『東京スケッチブック』ピート・ハミル高見浩=訳】新潮文庫外国人の作家が、日本の東京を舞台に描いた短編小説集。外国人と日本人の交流をテーマに13編の話がのっているのだけど、基本外国人嫌いの僕でも面白く読める物語になっ ... » more
テーマ 新潮文庫

ふるさとへ廻る六部は 【「ふるさとへ廻る六部は」藤沢周平】新潮文庫図書館で本を二冊借りた。図書館にはよく行くけど、借りるのは小学校の時以来だ。図書館で借りればタダで本が読める。本好きなのに何故今までこの発想がなかったのだろ ... » more
テーマ 新潮文庫

 

最終更新日: 2017/10/27 16:14

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