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テーマ「恋愛小説」の記事を新着順に表示しています。(2ページ目)

病院を出ると真二は教授に直接会って事情を話すために向かう。健は近所の喫茶店で待っていることにした。教授はといえば、茉莉とつきあい始めてから、彼女がひとが変わってしまったようになったのに驚いていて、罪の意識でいっぱいだった。だから、いろいろと ... » more
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病室に入ると母親が待っていた。彼女は茉莉を黙って見る。「ごめんなさい、わたし」「もう、いいから休みなさい」「ねえ、わたしの症状って大変なの?」「大変って、、、」真二が嘘をついたのかと母は思う。看護士が入ってくると検査の日 ... » more
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寝室ではごそごそと着替える音がする。しばらくすると茉莉が出てくる。「あの、化粧したいんだけど」「しなくていい。病院着いたらすぐ検査だから。顔だけ洗って」真二は姉に指図してくる。「はい」意外にも茉莉は素直だった。彼女はとぼ ... » more
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茉莉はくるりと窓の方を向く。「いいもん。私、もうどうなったって」「いいの?回りのみんなすごく苦しむよ?」言われて彼女は悩み始める。そしてくるりと真二の方へ向く。「いくない」「でしょ?だから、病院で検査して」「みんな怒 ... » more
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茉莉はじーっと天井を見ている。「ね、アレ、何してんの?天井じーっと見て」健は真二に心配そうに疑問を投げかける。「あー、アレは、状況の把握。ホラ、ココはどこ?私はダレ?ってやつ」2人はじっと彼女を見守る。彼女は天井を見たまま、 ... » more
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健もシャワーをさっと浴びる。「さてっと、どこでねよっか」少し考えると彼は客用蒲団を出し、音をたてないように、ゆっくりとそれを寝室へ入れ、茉莉の横までくる。彼女をとにかくゆっくり寝かせようと気を使う。こうして見ると以前の彼女と変わらな ... » more
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2人がマンションを出るのを確認すると真二は健に注意する。「今は何があったのか言ったらだめだよ。それにねーちゃんだって悪いんだから。最初はあんたとその女性が何もなかったのに、あんなに疑って、、。だからとにかく一緒になっちゃえばいいんだよ。 ... » more
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茉莉の父親は健に近付く。「とにかく1週間くらい入院させるから」「わかりました」「君にはずいぶん迷惑をかけたね。婚約はもう解消したんだし、娘をつれて帰ります。これ以上、君には面倒はかけたくないから」「やめてくださいよ、そういう ... » more
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玄関のチャイムが鳴るので、近所に迷惑にならないように健は静かにドアを開ける。茉莉の両親が迎えにきている。「娘は?」「寝ています」「申し訳ないホントに」「いえ、それより見てあげて下さい」ふたりは音をたてないように寝室に入る ... » more
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「確かにそう」「で、そのスタッフといつも遅くまで一緒だったんでしょ」「そうだね。9時とか10時まで」「食事とかどうしてた?」「それは茉莉にお弁当を持ってきてもらうこともあったけど、たいがい残ってるスタッフと外食してた」「 ... » more
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真二は健をじろじろと見る。「なんだよ、その目は」健は視線に気付く。「あんたさ、何で、ねえちゃんが、あんなにご飯ものどを通らないほど落ち込んだか、わかってないんじゃないの?あんなに疑って」「なんなんだよ」「ねーちゃんが大切 ... » more
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真二は思い出す。昔姉が婚約を解消した時のことを。あの時でさえ、これほどは荒れたりしていなかった。彼は半分おもしろがって健と茉莉のこのひどいおっかけっこを眺めていた。両親に彼女の状況を連絡すると心配してこちらへ向かうと言い出す。健は茉 ... » more
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真二は何やら治療用の鞄を持ってくる。「お酒、すごいんでしょ。もしかしたらアルコール依存の症状があるかもしれないし」「症状って」「もし、多少でも中毒だったら、禁断症状とか出るかもしれないし、覚悟しといたほうがいいかも」緊張した ... » more
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家へつくと健は茉莉を車からおろす。彼女が目覚めないので、そっと車の外へ出すと鍵を閉める。彼女を抱き上げて、マンションへ入る。エレベーターでそのままいく。彼女は痩せてかなり軽くなっている。手首が以前よりも細くなっていて、かかえるのに苦 ... » more
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茉莉はだるそうに助手席に乗り込む。シートベルトをするのも面倒くさそうで、以前の彼女とはまるでひとが変わってしまったようだった。健は両方のドアをしっかりとロックする。「あのシートベルトを」「いーよお、、、どーせいつか死ぬンだし」「 ... » more
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ええい、ままよ、と健は意を決する。茉莉の反応はきつかった。「えー、なんで?彼、こんなトコ、知らないハズだよ。どーして、あんた知ってんの?」そういう彼女のいいぐさに心を痛めながら、彼はまたでまかせを言う。「教授は全て知ってるか ... » more
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健は噂がほとんど現実とは違うかもしれないことにほっとする。ほっとする自分に向かってバカを連発する。茉莉はトイレに行くと、気持ちが悪くなる。お酒の飲み過ぎで悪酔いしていた。しばらくすると気分が回復してくる。前よりもお酒に強くなっている ... » more
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見ていると茉莉は立ち上がろうとする。茉莉の体に触っていた男が、彼女の手を引っ張ると、彼女はその男に軽く口づけをする。健は少しイライラしてくる。彼女は平気そうにしている。ふらふらと立ち上がると、化粧室へ向かう。健は立ち上がると男達を見る。男達 ... » more
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茉莉をやっとそのうちの1軒で見つける。そこは確かいろんな噂が裏では出ているところだった。気をつけないといけないところだったので、健はとにかくごく普通の客を装う。クラブには最近行っていなかったが、それらしく見えるような格好をする。サングラスを ... » more
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真二は茉莉の同級生達とも顔見知りだったので、なんらかの話を聞くことができた。彼は彼等から聞いたクラブの名前をひとつひとつメモする。とにかく何でも聞き漏らさないように気をつける。どうも、その内の2〜3軒に茉莉は頻繁に出入りしているらしかった。 ... » more
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「で?ねえちゃんはぐれてるわけ?やっぱ、ちょっとおばかだ」「やめてくれよ喚くのは」健は頭をかく。「俺はおこってんの。ねえちゃんホントおばかだから。ちくしょう」真二はもう一本ビールを開けると一気飲みする。健は真二がいつになく激 ... » more
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真二は健に連絡すると、スタジオに向かう。健はスタジオでの仕事を片付けると、ビールとか食料を買ってくる。真二と話す必要があった。「俺、ねーちゃんがおかしくなったって聞いたから、大学で」「ご両親は知ってる?」「知らない。とても言えな ... » more
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健は次の日、朝早くマンションへ戻ると、すぐスタジオへ向かう。とにかく今やっている仕事をしないといけないとスタジオへ閉じこもる。それにとにかく茉莉と話しをしないとならない。茉莉の家へ、ほとんど必ず週2、3回は電話する。彼女はいつも不在で、留守 ... » more
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健と茉莉の兄弟は話には加わらないことにする。ややこしくなるだけだった。健は父親に呼び出される。婚約を解消したことを告げる。茉莉の父は「娘がとんでもないことをした」と泣いて詫びる。健は、「そうじゃないんです」と、ただそれだけ言 ... » more
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茉莉の家では週末まるで、お通夜になっていた。彼女の弟の真二は事情を両親から聞く。姉のその話は、大学ではまだ噂にもなっていなかった。専攻も学年も違うので、姉が引っ越して以来、たまに廊下とか学食とかですれ違うくらいで、真二は姉が少し化粧が濃くな ... » more
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父親が、今にも娘をひっぱたきそうな勢いで立ち上がろうとしたところを、母親は必死に押さえる。父親は娘をじっと見る。茉莉はレシートを持って、20万円近い食事の代金をさっさと払うと店を出て行く。一切振り向こうとしない。彼女は毅然としていて ... » more
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両親は、茉莉が引っ越してから、大学が忙しいとかで、電話ではしょっちゅう話すものの、1回も会ってはいなかった。父親と母親は、どうしたのかとオロオロし始める。そんな両親をよそに、茉莉はとんでもなく高い料理を頼む。これが、最後の晩餐だから ... » more
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引っ越したと連絡のあったその日を境に、茉莉は全く連絡をしてこなくなった。健は、スタジオからおそるおそる連絡してみるが、彼女は出ない。考えると、彼は彼女の家の電話しか知らない。彼女は彼に住所も携帯の番号も渡さなかった。留守電にメッセージを残す ... » more
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「でもお、この人、文無し。わたし、一生食わせんの?こんなの」「う〜んと、君が良かったら仕事紹介するから」それを聞くと修二は急に表情が明るくなる。「で、2度と、しないでよ、こんなこと。約束できる?」「おれ、約束する。ぜったい彼 ... » more
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あの時、健は、茉莉が子供っぽくて嫉妬深くて仕事の邪魔になると、一方的に婚約を取り消したいと言った。それに対して、彼女は何も言わず、ただ、黙ってしばらくひとりにしてくれと言って、居間で泣いていた。そのことを思うと、彼は彼女がそんなに子供ではな ... » more
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最終更新日: 2017/02/24 16:48

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