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テーマ「フィクション」の記事を新着順に表示しています。(5ページ目)

遅咲き桜緋寒桜の咲くころに
‘トントン・・’「どうぞ・・」タカシはゆっくりドアを開けると、ブライアンはデスクで何枚ものフォトを見比べていた。「あの・・お呼びですか?」ビク付きながら近づいた。「タカシが撮ったランスの写真の感想聞かせてくれってリンダからメモリ ... » more
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遅咲き桜緋寒桜の咲くころに
パソコンを持っていないタカシは、暇をみては撮りためた写真をブライアンのスタジオのパソコンにダウンロードするとフラッシュメモリーに移し替えていた。仕事が終わってもパソコンにしがみ付いているタカシに声を掛けたのはリンダだった。「何してる ... » more
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遅咲き桜緋寒桜の咲くころに
単純なストーリーではあるが、その美しさと面白さでは、最近の舞台の中では群を抜いていると、批評家からも好評価を得て、数回で終わるはずの公演も、オフ・オフ・オフ・ブロードウェイの小劇場で続行が決まり、幾つかの手直しを加えながら、ランスの夢も叶い ... » more
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遅咲き桜緋寒桜の咲くころに
公演当日ランスを訪ねると、落ち着き無く舞台袖を行ったり来たりしている彼を見て、かなりテンパってるのが判った。「招待ありがとう・・頑張ってください・・」「タカシ、エディ・・来てくれたのね。何かドキドキしちゃって・・」「満席だぞ・・ ... » more
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遅咲き桜緋寒桜の咲くころに
「タカシ・・・」エディがようやくタカシに追いついた。「早く帰って、何か温かいもの食べたいですね・・」「怒ってないのか・・?」「怒ってますよ・・でも、みんな嬉しそうだったし、何よりもエディの笑顔が見られたから俺は満足です」「な ... » more
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遅咲き桜緋寒桜の咲くころに
「ごめん・・悪かった」鼻息荒く捲し立てるタカシにブライアンが謝った。「タカシ・・俺は大丈夫だから、ボス・・すみませんけど、これで帰ってもいいですか?」「そうだな・・本当悪かったな、身体大丈夫か?」「はい、でももうこんな体験出来な ... » more
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遅咲き桜緋寒桜の咲くころに
暫くすると笑みを浮かべた長身のエディがタカシの待つロビーに近づいてきた。その姿は病院内ですら、すれ違う者を振り向かせるものがあった。ゆっくりタカシも立ち上がると、目の前に佇むエディの腰に腕をまわした。「どうしたんだよ・・」突然の ... » more
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遅咲き桜緋寒桜の咲くころに
学校も休みになり、年末を目前にしてタカシは忙しい毎日を送っていた。朝からスタジオでのバイトや夕方からはボランティアをして、アパートに帰ってからは課題で出された絵画を仕上げたりと、逆に充実した日々だった。エディとはアパートでの日常が戻って ... » more
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遅咲き桜緋寒桜の咲くころに
「タカシ、久しぶり・・」順番を待っていたグレッグがたまりかねて声を掛けた。「グレッグ・・忙しいのにありがとう・・すっかりスターになっちゃって、なんだか遠い存在になったみたいで・・」「何言ってんだよ・・タカシも元気そうだな」「なん ... » more
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遅咲き桜緋寒桜の咲くころに
アパートまでの極寒の中でも寒さが気にならない程、タカシの心はホカホカだった。単純ではあるが人間そんなものかもしれない。プレゼントされた手袋を何度も見返し通りを歩く足取りも軽かった。クリスマスがこんなに楽しいものだとは思ってもいなかっ ... » more
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遅咲き桜緋寒桜の咲くころに
20時を回る頃、手伝ってくれた学生達を迎えに小型バスがやってきた。帰り支度をする彼等にタカシも近づき礼を言った。「これに懲りずにまたお願いします・・」ホームレスにからかわれた学生に声を掛けた。「楽しかったから・・また来ます。バイバイ ... » more
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遅咲き桜緋寒桜の咲くころに
初冠雪も観測され冬本番のニューヨークの街中も、クリスマスムードが漂い始めた。週一でスタジオのバイトをする以外は、学校帰りに病院に寄りエディの様子を見にいくことが日課になっていた。二人で借りているアパートも気づけば殆ど一人で過ごすこと ... » more
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遅咲き桜緋寒桜の咲くころに
「来年の今頃、何してると思う?」暫しの沈黙の後ランスが語りかけた。「・・たぶん日本で仕事帰りに、居酒屋で一人チビチビ酒飲みながら、去年はニューヨークでランスと楽しい時過ごしてたなぁ〜なんて思ってたりして・・」「やだっ・・なんか悲しく ... » more
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遅咲き桜緋寒桜の咲くころに
ランスとの会食も久し振りのことだった。エディがこっちに帰ってきたのがバレて、ボランティアセンターでランスが食事をするといった妙な再会をした以来だった。どこに行くとランスに問われてタカシは迷わず最近ニューヨークでも増えてきた‘居酒屋’の名 ... » more
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遅咲き桜緋寒桜の咲くころに
二人は無言でエレベーターに乗り込むと、ランスは手すりを握りじっと一点を見詰めていた。夕べは一睡もせずに今日もダンスのレッスンを終えて見舞いに来てくれたわけで、タカシ以上に疲労が溜まっている上に、エディの病状を聞かされてショックは相当なも ... » more
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遅咲き桜緋寒桜の咲くころに
「書類は後で用意させるよ」「判りました・・あの・・ちょっと気になることが・・」タカシは言葉を詰まらせた。「どうかしたか・・?」「・・実は、今年の夏・・エディが、こっちに帰って来て再会を祝って酒飲んで・・気付いたら裸で・・彼と一緒 ... » more
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遅咲き桜緋寒桜の咲くころに
ブライアンとアルは昨夜、一睡もせずにクライアントの対応に追われていたらしい。特にアルはエディにご執心だっただけに、今回の事はショッキングな出来事になってしまった。「泣いていても仕方ないわね・・彼に挨拶したらスタジオに戻るわね」「 ... » more
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遅咲き桜緋寒桜の咲くころに
タカシがひとしきり泣きあぐった頃、花束を持ったブライアンとアルが見舞いに訪れた。エディのベッドの傍らに座っていたタカシは、立ち上がると花束を受け取り部屋を出た。すれ違うブライアンはタカシの目が赤くはれ上がっているのを見逃さなかった。 ... » more
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遅咲き桜緋寒桜の咲くころに
「実はエディの意識が戻って了解を得て再度、血液検査したんだが・・」少しの間があった。「・・HIVポジティブの結果だ出て・・」「HIVポジティブって・・AIDSって事ですか?」「いやっ、HIVウイルスのキャリアーであって、AIDS ... » more
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遅咲き桜緋寒桜の咲くころに
翌朝、一睡も出来ずに病院へ向かいICUのナースセンターでエディの様子を聞くと、まだ意識は戻っていないようだった。心身共に疲れ切っていたタカシは、一途の望みを持ってここまで来たものの、ナースの一言に声も出せずに学校へ向かった。授業の合 ... » more
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遅咲き桜緋寒桜の咲くころに
最寄のバス停でバスを降り、アパートまでの通りを疲れ果てて歩いていると前方に見覚えのある車が止まっていた。車中を覗くと待ち疲れたのであろうか、ダンが居眠りをしていた。タカシは、ドアのガラスを二回ノックすると、ダンがピクリと起き上がるの ... » more
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遅咲き桜緋寒桜の咲くころに
「ドクター」「熱も下がってきたので上のICUに移します」「意識も戻ったんですか?」「まだだが、一晩経観察してますから、君達は帰っても大丈夫ですよ」処置室から死んだように目を瞑ったエディがベッドに寝かされたまま出てきた。「 ... » more
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遅咲き桜緋寒桜の咲くころに
「うふふ・・何だか人生っていうか、運命の悪戯ってあるのね」「何ですか?」薄笑み浮かべたランスが遠くを見るように話し始めた。「だって、あれから一年が過ぎたけど、またこうして同じ場所に私達いるじゃない。立場は違うけど・・それに、初めてタ ... » more
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遅咲き桜緋寒桜の咲くころに
更にどの位の時間が過ぎたのだろうか、待ちくたびれて腰が痛くなってきた頃、蒼い顔をしたランスがロビーに飛び込んで来た。「タカシ・・どうなってんの?」タカシを見つけると矢継早に容体を聞いてきた。「撮影中に高熱だして倒れて・・まだ意識も無 ... » more
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遅咲き桜緋寒桜の咲くころに
緋寒桜の咲くころに 廊下の長椅子に座り待っている間も、診察室から看護師が慌ただしく何度も出入りを繰り返していた。暫くすると、ドクターが看護師に手渡された検査結果の書かれた用紙を手にタカシとブライアンの許にやってきた。「彼は以前に血液検査とか受けています ... » more
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遅咲き桜緋寒桜の咲くころに
その後、体調も回復し仕事を再開したエディの姿を見てタカシの取り越し苦労であったと安堵する思いだった。全ての事が順調に進み、怖いくらいに楽しい平穏な日々が続いた。タカシもこの幸福がいつまでも続くことを望んでいたし、そう思う事自体に麻痺 ... » more
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遅咲き桜緋寒桜の咲くころに
翌日、学校帰りにスタジオに寄りエディの様子をブライアンに伝えた。そして、もしエディがモデルの仕事を辞めたいと言ったときには、辞めさせて欲しいと切り出した。一瞬怖い顔をしたブライアンは、どっぷりと椅子に腰掛け、理由を聞く態勢に入った。 ... » more
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遅咲き桜緋寒桜の咲くころに
十月に入って冬を予感させるような冷たい雨が降った日、朝から雲行きが怪しいから傘を持つように忠告したにも関わらず、エディは撮影先から濡れ鼠になって帰ってきた。その日は、秋になって初めてヒーターを使ったほどの寒い日だった。玄関で髪の毛か ... » more
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遅咲き桜緋寒桜の咲くころに
新学期が始まり、新入生が入学してきたことで学校もある種の緊張感で満ちていた。二年目に入り、授業も自由課題や即興で何かを描くといった面白い試みもあり常に新鮮だった。エディもモデルとバイトを両立しつつ、自主的にトレーニングもしているよう ... » more
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遅咲き桜緋寒桜の咲くころに
「やだっ、なにこれ・・美味しい・・イケるわねぇ」カウンターの中にいるタカシにも聞こえるようにランスが独り言を喋っていた。そんな様子を見てタカシも笑い出してしまった。ランスには色々な意味で感謝している、こうした場所に居ても彼は何も変わ ... » more
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最終更新日: 2017/03/26 15:44

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